息子あまなしは、髪の長い男の人の憧れているようで、テレビや雑誌で見かける度に
「この人、かっこいい!!」
と、うっとりしています。
ある日、夫がのびてきた息子の髪を見て
「そろそろ、切ろうか」
と言うと、
「え!!ヤダ!!切りたくない!」
と拒否る息子。
どうして切りたくないのか尋ねると、
「〇〇ちゃん、お侍さんみたいに髪の毛しばりたいの」
と小さな声で教えてくれました。
どうやら、しばらく前にテレビで見た、剣士のように一本結びにしたいらしいです。
それならばと、校則などない今のうちにやってみようと言うことで、冬ぐらいから息子のロン毛計画がスタートしました。
けれど、薄毛で生まれて、2歳になるまで一度も髪を切ることがないほど、髪の毛の伸びがゆっくりな息子あまなし。
毎日のように、
「もう、結べる?」
「まだ、もうちょっとかな」
の会話を繰り返していましたが・・・
なんと!!
最近なんとか結べるようになったんです。
剣士のようにフサフサとした一本結びではなく、ちょろんとした一本結びですが・・・
それでも、満足げな様子の息子あまなし。
保育園にも結んでいくといい、朝、髪の毛を結ってあげるとご機嫌で保育園に行ったのですが、お迎えに行った時には元気のない様子の息子。
どうしたのか尋ねてみると
「お友達に、髪の毛結んでるから女の子みたいって言われたの」
と言う息子。
「女の子みたいって言われたのが嫌だったの?」
と、尋ねると
「うん。〇〇ちゃん男なのにね。女の子じゃないよね。」
と少し泣きそうな息子あまなし。
「じゃあ、明日は髪の毛結んでくのやめる?」
と尋ねると
「・・・・・。」
「結んでいく。」
と少し考えてから答える息子。
お友達の言葉は気になるようですが、ロン毛になって剣士の様な一本結びをするという息子の意志は固いようで揺らぎませんでした。
人目を気にしたり、人の意見に流されがちな母には、自分の信じたものをやり通そうとする4歳男児がとても眩しく映りました。
きっと、これからも、そんなふうにからかわれたりすることもあると思います。
からかわれないように、息子に髪を短くするよう説得することも出来ると思いますが、
息子がかっこいいと信じるロン毛になる夢を全力で応援しようと思う母なのでした。