低気圧が近付いている七月のある日。
頭痛持ちのあまなしの母は、またしても苦しめられていました。
朝はなんとか息子を保育園まで送り届けたものの、痛みと吐き気が酷く、立ち上がれないほどでした。
タイミングが遅すぎたのが、薬を飲んでも痛みが治まらず、結局1日横になって過ごしました。
とても保育園の迎えに行ける状態ではなかったので、お迎えは夫にお願いしました。
ベッドに横になっていると、
パタパタパタと近づいてくる足音が聞こえてきました。
ドンッ
と玄関に何かがぶつかる音がして、その後、ドアが開く音と同時に
「ママ!ただいま!!」
と元気な声が聞こえてきました。そして
「ママ―!マーマァ!!」
と呼ぶ声が聞こえたので、玄関に向かうと・・・
裸の大将のような姿の息子がニコニコと立っていました。
「お着替えなくなっちゃった?」と、尋ねると
※保育園には何セットかお着替えがおいてあります。
「暑かったから😊」
と答える息子あまなし。
確かに、髪の毛は汗でびっしょりと濡れ、ほっぺは真っ赤っか。
そんな小さな裸の大将の笑顔に癒された母なのでした。